現場レポート

磐越西線郡山・喜久田間新駅設置・こ線人道橋新設

1. はじめに

本工事は、磐越西線郡山・喜久田間の郡山市富田地区において新駅と南北自由通路を設置する工事です。駅名は「郡山富田駅」。富田地区は土地区画整理事業の施行により開発が進められ住宅や商業施設が増加しており、磐越西線沿線においても奥羽大学や昨年に開所した「ふくしま医療機器開発支援センター」が隣接していることから、地域住民の利便性向上を目的に郡山市が事業主体となって新駅が計画されました。 主な工事内容は、土木工事で桁式ホーム、こ線人道橋、建築工事で待合所、公衆便所、ホーム上家、人道橋上屋です。

新駅正面にて

新駅正面にて( 左から八城工事主任・小林担当所長・高橋所長・開米工事係・渡根担当所長・横井所員)

工事場所福島県郡山市富田町地内
発注者東日本旅客鉄道株式会社 東北工事事務所
工期平成28年3月29日~平成29年4月21日
工事内容 【停車場設備】桁式ホームL=130m
基礎杭φ400mm N=27本
軌道扛上L=200m
待合所1箇所
旅客上家L=60m
工事内容 【こ線人線橋】こ線人道橋(通路桁・階段桁・上屋)1連
鋼製橋脚3基
エレベーターピット・シャフト1基
公衆便所1箇所

2. 工事概況

① 工期短縮と他工事との競合調整

本工事での一番の課題は、工期短縮を図らなければならないことでした。着手した平成28年4月の時点で既に「平成29年春開業」とプレス発表がされており、さらに9月から作業ヤード部分を郡山市発注の駅前広場工事が着手することが予定されていました。通常の工程よりも約3ヵ月短縮し、駅前広場工事と競合して施工しなければなりませんでした。
そのため、契約とほぼ同時に現場に着手し、昼夜同時施工の体制をとり駅前広場工事とは毎月の工程会議や日々の打合せで、双方の進捗にあわせ作業通路を確保するよう調整を図りましたが、工場製作や材料、人員や機械の手配には翻弄することとなりました。

② 軌道扛上

設計ではホーム区間の軌道はレベルの計画でしたが、ホーム前後の軌道との取合いとホーム乗入れ口の計画高を考慮して、全体的に軌道を扛上(最大79mm)し、軌道とホームを緩やかな上り勾配にする作業が発生しました。急な計画変更に労力を伴いましたが、線路部門の協力により、ホーム基礎杭打設前にマルタイでの軌道扛上を実施することができました。

③ 基礎杭

ホームと人道橋の基礎杭は鋼管杭(中掘工法)でした。人道橋はφ1200mmとφ1300mmであり、φ1300mmの杭については特殊工法となるため着手前からその工法が妥当か確認するため専門会社も含めて何度も打合せを行いました。また世間でも基礎杭については話題となっていた時期なので、ピンポイントでのボーリング調査を行うなどして対応しました。

④ 人道橋

人道橋は設計では「メッキ+塗装」仕様でしたが、協議を行いメッキ工場への輸送や矯正の手間を省き工期短縮ができる「溶射+塗装」仕様にしました。
架設は線路上空部をクレーン550t吊、道路上空部をクレーン200t吊で同日に架設する計画としました。しかし現場内に道路上空部の桁を地組するヤードがなかったため、現場から500m離れた奥羽大学の協力を得て教員用駐車場を地組ヤードとしました。当夜は道路を全面通行止めとし専用トレーラーで桁を運搬しました。
また桁架設後の人道橋上屋工事でも工期短縮を図るため上屋鉄骨と外部足場を可能な限り上載して架設を行いました。さらには外部足場を大組み・大バラシが可能で桁架設後の線路上空作業を最小限にできる構造としました。

杭打設工状況

杭打設工状況

全景(磐越西線喜久田方から郡山方を望む)

全景(磐越西線喜久田方から郡山方を望む)

こ線人道橋桁架設の準備工状況

こ線人道橋桁架設の準備工状況

こ線人道橋桁架設の準備工状況こ線人道橋桁架設状況

こ線人道橋桁架設の準備工状況こ線人道橋桁架設状況

おわりに

無事にしゅん功、開業を迎えることができたのは、作業所員、協力会社の方々の尽力と社内でご支援いただいた方々と「チーム仙建」として臨むことができた成果であると思います。このことに敬意を表すとともに、郡山市では88年ぶりとなる新駅を通じて地域(地元)貢献に参加できたことを心より感謝申し上げます。 (福島支店 郡山富田作業所 高橋 郁夫)

全景(こ線人道橋・南側から北側を望む)

全景(こ線人道橋・南側から北側を望む)

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